秋花粉で肌がかゆい・赤い?ブタクサ・ヨモギの季節に知っておきたい肌の守り方

nú:d 編集部
7分で読めます

花粉は春だけのものではありません。秋にもブタクサやヨモギなどの花粉が飛び、肌荒れを感じる方がいます。秋花粉の時期と、肌が荒れやすくなる理由、帰宅後のケアと保湿のポイントを紹介します。

秋になると、なぜか顔がかゆくなる。目のまわりがむずむずしたり、肌が赤くなったりする。そんな症状が毎年同じ時期に出るなら、秋の花粉が関係しているかもしれません。

花粉というと春のスギやヒノキを思い浮かべる方が多いと思いますが、秋にも飛ぶ花粉があります。この記事では、秋花粉の種類と時期、花粉の季節に肌が荒れやすくなる理由、そして日々のスキンケアでできることを紹介します。秋の肌荒れ全体の原因については、秋の肌荒れの原因と対策の記事もあわせてご覧ください。

秋に飛ぶ花粉の種類と時期

秋の花粉の多くは、スギやヒノキのような樹木ではなく、背の低い草花から飛びます。代表的なものは次のとおりです。

  • ブタクサ:キク科の植物。道ばたや空き地、河川敷などでよく見られる
  • ヨモギ:キク科の植物。身近な草むらや土手に生えている
  • カナムグラ:アサ科のつる性の植物。空き地や河川敷などに生い茂る

地域や年によって差はありますが、これらの花粉は一般的に8月ごろから10月ごろにかけて飛ぶといわれています。草花の花粉は、樹木の花粉ほど遠くまで飛ばないとされる一方で、住宅地の空き地や通勤・通学路の草むらなど、生活のすぐそばに生えていることが多いのが特徴です。

花粉の季節に、肌が荒れやすくなる理由

バリア機能が乱れた肌は、刺激を受けやすい

肌のいちばん外側にある角層には、外からの刺激が肌の内側に入り込むのを防ぐバリア機能があります。バリア機能が整っている肌では、花粉が肌に付着しても、影響を受けにくい状態が保たれています。

ところが、乾燥などでバリア機能が乱れていると、肌表面のすき間から刺激を受けやすくなります。その結果、花粉が付着したときに、かゆみや赤み、肌荒れを感じやすくなると考えられています。バリア機能の仕組みについては、角層のバリア機能を解説した記事で詳しく紹介しています。

秋は、バリア機能が乱れやすい条件がそろっている

秋は、夏のあいだの紫外線や冷房による負担が残っているうえに、湿度が下がって空気が乾燥し始める季節です。肌のバリア機能が乱れやすい条件がそろっている時期に、花粉の飛散が重なる。これが、秋に花粉による肌荒れを感じやすい理由のひとつです。

かく・こする動作が、さらに負担を大きくする

かゆみを感じると、つい手でかいたり、こすったりしてしまいます。こうした摩擦は角層を傷つけ、バリア機能をさらに乱すことにつながります。「かゆい→かく→肌が荒れる→さらにかゆくなる」という悪循環に陥らないよう、かく前に対処することが大切です。

外出時にできること

花粉の季節は、そもそも肌に花粉がつく量を減らすことも意識しておきたいポイントです。

  • 帽子やメガネ、マスクを使って、顔に花粉が直接つく量を減らす
  • 花粉がつきにくい、表面がつるっとした素材の服を選ぶ
  • 空き地や河川敷など、草花が多い場所での長時間の活動を控えめにする
  • 帰宅したら、玄関に入る前に服や髪についた花粉を払う

帰宅後のケア|「やさしく落とす」が基本

外から帰ったら、肌についた花粉をなるべく早く落としましょう。ただし、落とそうとして強くこするのは逆効果です。

洗顔料をしっかり泡立て、泡を肌の上で転がすようにしてやさしく洗います。すすぎはぬるま湯で。熱いお湯は、肌に必要な皮脂まで落として乾燥を招くため避けましょう。タオルで拭くときも、こすらずに押さえるようにして水分を取ります。洗顔で気をつけたいポイントは、洗顔のNG行動の記事でも紹介しています。

保湿で、肌のバリア機能を整える

花粉の季節のスキンケアで大切なのは、肌のバリア機能を整えておくことです。洗顔のあとは時間をあけずに化粧水で水分を与え、その水分を逃がさないように保湿をしましょう。

肌のバリア機能を支えているのは、角層のすき間を埋めるセラミドなどの細胞間脂質です。化粧水のあとに、セラミドなどうるおいを抱え込む成分を含む美容液で土台を整え、乳液やクリームで蓋をする。この順番を毎日続けることが、刺激を受けにくい肌を保つための基本になります。

肌がゆらいでいる時期は、香料やアルコールなど刺激になりやすい成分が控えめなアイテムを選ぶと安心です。また、この時期に新しいアイテムを試すのは、できれば避けたほうが無難です。

花粉の季節に避けたいこと

  • かゆいところをかく、こする:摩擦で角層が傷つき、肌荒れが悪化しやすくなります
  • 熱いお湯で洗顔する:必要な皮脂まで落ち、乾燥が進みます
  • アルコールの多い拭き取り化粧水を使う:ゆらいでいる肌には刺激になることがあります
  • スクラブやピーリングを行う:肌が敏感な時期は、角質ケアは控えめにしましょう
  • 新しいアイテムを次々と試す:肌に合わなかったときに、原因がわからなくなります

室内に花粉を持ち込まない工夫

花粉は外出先だけでなく、家のなかにも持ち込まれます。室内で過ごす時間に肌が花粉に触れる機会を減らすことも、この時期のケアのひとつです。

  • 洗濯物:花粉が多い時期は室内干しにする。外に干した場合は、取り込む前によくはたく
  • 換気:窓を開けるときは、開ける幅を小さくし、短時間で済ませる
  • 寝具:顔が長時間触れる枕カバーは、こまめに洗って交換する
  • 掃除:床に落ちた花粉は、舞い上げないように拭き掃除を中心に
  • 帰宅後:部屋着に着替え、外で着ていた服はリビングや寝室に持ち込まない

秋花粉の季節、よくある疑問

Q. 花粉の時期は、メイクを控えたほうがいい?

一概には言えませんが、肌がゆらいでいるときは、落とすときの負担が少ないメイクを選ぶと安心です。しっかりしたメイクほど、落とすときにクレンジングの摩擦や洗浄の負担がかかります。どちらの場合も、帰宅後はなるべく早くやさしく落とすことを心がけましょう。

Q. 花粉症の薬を飲んでいても、スキンケアは必要?

薬については、医師や薬剤師の指示に従ってください。そのうえで、スキンケアは肌をすこやかに保つための日常のケアとして、薬とは別の役割があります。保湿で肌のバリア機能を整えることは、花粉の季節も続けておきたい基本です。肌の症状が気になる場合は、あわせて医師に相談しましょう。

Q. 春に花粉で肌荒れしなかったら、秋も大丈夫?

春と秋では、飛ぶ花粉の種類が異なります。春のスギやヒノキでは症状が出なくても、秋のブタクサやヨモギで肌荒れを感じる方もいます。毎年同じ時期に肌の調子が崩れる場合は、花粉が関係していないか振り返ってみてください。

こんなときは皮膚科へ

スキンケアで気をつけていても、かゆみや赤みが強い、なかなか治まらない、湿疹が出ている、目のかゆみや鼻水など肌以外の症状もある。こうした場合は、自己判断でケアを続けずに、皮膚科やアレルギー科を受診しましょう。花粉が原因かどうかは、医療機関で相談することができます。

スキンケアは、あくまで肌をすこやかに保つためのものです。症状が出ているときは、まず医師に相談することを優先してください。

まとめ

秋にも、ブタクサやヨモギ、カナムグラなどの花粉が飛ぶ時期があります。夏の負担と空気の乾燥でバリア機能が乱れやすい秋は、花粉の影響を受けやすい季節でもあります。

外出時は花粉がつく量を減らし、帰宅後はやさしく洗って落とす。そして、保湿でバリア機能を整えておく。この3つを意識するだけでも、花粉の季節の肌の過ごし方は変わってきます。かゆみや赤みなど、秋のゆらぎ肌の症状別の整え方は、秋のゆらぎ肌 症状別対策の記事で紹介しています。

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