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ケミカルピーリング・ダーマペン後の「無防備肌」を守るケア。バリア機能が低下した敏感肌の正しい保湿手順

医療美容とスキンケア

ニキビ跡、毛穴の開き、肌質改善治療として人気の「ケミカルピーリング」や「ダーマペン(マイクロニードル療法)」。

これらの施術は、薬剤で古い角質を強制的に剥がしたり、微細な針で肌に穴を開けて創傷治癒力を引き出したりする治療です。つまり、意図的に肌にダメージを与え、一皮むけた状態を作り出しています。

施術直後から数日間の肌は、生まれたての赤ちゃんの肌のように非常にデリケートで、外部刺激に対して完全に「無防備」な状態です。

この時期のスキンケアを間違えると、乾燥がひどくなったり、赤みが長引いたり、最悪の場合は新たな肌トラブルを招く原因になります。

この記事では、ピーリングやダーマペン後の特殊な肌状態と、その時期に特化した「守り」のスキンケア手順について解説します。

施術直後の肌状態 バリア機能が「ほぼゼロ」

施術の種類や強さにもよりますが、直後から数日間の肌は以下のような状態になります。

  • バリア機能の著しい低下
    角質層が薄くなったり穴が開いたりしているため、水分を保持する力も、外部刺激を跳ね返す力も極端に弱まっています。
  • 強烈な乾燥・つっぱり感
    驚くほどの速さで肌の水分が蒸発していくため、強い乾燥やつっぱり感を感じやすくなります。
  • 赤み・熱感・ヒリつき・皮むけ
    炎症反応により赤みやほてりが出たり、数日後から薄い皮がポロポロと剥けてきたりすることがあります。

アフターケアの鉄則 とにかく「低刺激保湿」で蓋をする

この時期のスキンケアの目的は、一時的に失われた肌のバリア機能を「スキンケアで代替」し、肌の再生を邪魔しないことです。

推奨されるアイテム選び

  • 「しみる」成分は避ける
    アルコール(エタノール)、高濃度のビタミンC、レチノール、ピーリング作用のある酸(AHA/BHA)などは、傷ついた肌には強い刺激となりヒリつく原因になるため、赤みが引くまでは使用を控えるのが賢明です。
  • 成分構成がシンプルなもの
    あれこれ美容成分が入ったものよりも、水、グリセリン、セラミド、ワセリンといった基本的な保湿成分で構成された、敏感肌用のシンプルなアイテムが推奨されます。
  • 「セラミド」でバリアを補強
    バリア機能の要であるセラミド(特にヒト型セラミド)を補うことは非常に有効です。
  • 「ワセリン」などで物理的な保護膜を
    乾燥がひどい場合は、スキンケアの最後に純度の高いワセリン(白色ワセリンなど)を薄く塗り、物理的な保護膜を作って水分の蒸発を強力に防ぐ方法も効果的です。

正しい保湿手順(摩擦厳禁!)

  1. 洗顔(医師の許可が出てから)
    たっぷりの泡で、手が肌に触れないように優しく洗います。熱いお湯は乾燥を招くのでぬるま湯で。タオルも優しく押し当てるだけにします。
  2. 化粧水・美容液(低刺激保湿)
    手のひらにたっぷり取り、顔全体を優しく包み込むようにハンドプレスします。絶対に擦ったり、パッティングしたりしないでください。コットンも摩擦になるので避けましょう。
  3. 乳液・クリーム(蓋をする)
    油分を含んだアイテムで必ず蓋をします。乾燥が気になる部分には重ね付けを。

皮むけ(落屑)があっても剥がさない

ダーマペンや強めのピーリング後には、数日経ってから薄い皮がポロポロと剥けてくることがあります。気になっても絶対に無理に剥がさないでください。

無理に剥がすと、まだ準備ができていない未熟な皮膚が露出し、赤みや色素沈着の原因になります。自然に剥がれ落ちるのを待ち、保湿ケアで目立たなくさせるようにしましょう。

まとめ

ピーリングやダーマペン後の肌は、「生まれ変わりの準備期間」です。

この期間は、高機能な美容液で「攻める」のではなく、低刺激な保湿ケアで徹底的に「守る」ことが最大の仕事です。ダウンタイム中の丁寧なケアが、一皮むけた後のつるんとした美肌につながります。